2014/01/15

Vol.02:原油とナフサと基礎原料

Tweet ThisSend to Facebook | by:プラスチックアカデミー
 前回で、石油(原油)を加熱分解して出来た「ナフサ」からプラスチックが作られる話をしました。
今回はもう少し詳しく説明します。

 プラスチックを作るには、まず、原油を加熱して精製します。
どうやって精製するかと言うと、加熱した原油を蒸留塔に入れ、その中で沸点の差を利用して5つの成分に分けます。
図解にするとこんな感じです。



注)Vol.01の図解と生成成分が異なりますが、
  今回の図解は蒸留工程だけに焦点を当てて説明していますので少し異なっています。

 この中の「ナフサ」を分解炉で分解し、分解された分子を分けて取り出します。
「ナフサ」は液体ですが、取り出された成分は気体です。
この気体がプラスチックの基礎原料になります。
基礎原料を重合していろいろなプラスチック樹脂原料を作っていきます。



 基礎原料を重合して樹脂原料を作る過程は次回以降説明します。お楽しみに。

【なるほど!ニックス豆知識】

ベンゼン(benzen)の名は、安息香酸から得られたことに由来します。
ベンゼンは、ベンゾイン(benzoin、安息香)に炭素化合物の名称に用いる接尾辞(-ene)を付けて作られた言葉です。
ベンゾインというのは、ベンジャミン・ツリー(benjamin tree)の樹から採れる
バルサム(樹木が分泌する樹脂が揮発性油脂に溶解した粘度の高い液体で、
強い香りのあるもの)の一種で、薬品や香水に用いられ、古くはベンジョイン(benjoin)と言いました。
ちなみにベンゾインの名は、元々ガム・ベンジャミンと呼ばれていたものが訛ったものと考えられています。
また、このベンジャミンは人名由来ではなく、「ジャワから来た香」を意味するアラビア語の
ルバーン・ジャーウィー(luban jawi)(ジャワ産カンラン科の樹脂)に由来しているそうです。
このルバーン(luban)のル(lu)が冠詞と誤解されて消失してしまい、
ポルトガル語でベイジョイン(beijoim)、スペイン語でベンジュイ(benjui)と呼ばれるようになり、
ベンジョインから最後に英語で「ベンゾイン」となっていったようです。

*プラスチックの原料の用語に、B.T.X.というものがありますが、
 B.=benzene(ベンゼン)
 T.=toluene(トルエン)
 X.=xylene(キシレン)
を総称した略語のことです。

次回もお楽しみに!



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