デスクマットの製作方法|教えて!ニックス 第13回

2023年10月8日

デスクマットのつくりかたを教えてください!

教えて!ニックスのコーナーです。
今回はデスクマットの製作についてご紹介します。

デスクマット

デスクマットはオフィスのデスクや子供の学習机の上に敷いて傷や汚れから机を保護するためのアイテムです。デスクマットには塩化ビニルやポリウレタン、オレフィン、アクリルなど様々な素材の商品があり、透明性や硬さなど、用途に合わせて選択することができます。

►塩化ビニル、オレフィン
弾力性、柔軟性に優れているため、万年筆やボールペンなどの硬質の筆記用具の使用に適しています。

►アクリル
とても硬い素材のため、鉛筆やクレヨンなどの軟質の筆記用具に向いています。

►ポリウレタン
耐久性が高いという特徴があります。
また、デザインやカラー展開が豊富のためインテリア性に優れています。

デスクマット

デスクマットの製作手順

ここでは、ニックスにおけるデスクマットの製作手順についてカンタンにご紹介いたします。

①デスクマット生地の準備(巻物原反の場合)
長さを確認し、ハサミでカットします。
その後、生地同士が張り付くのを防止するためにクラフト紙と一緒に巻きます。
②図面作成
サイズ、角の加工等をCAD⁽¹⁾へ入力し、図面を作成します。
カッティングマシンによるカット
CADで作成した図面をもとに、NC加工⁽²⁾を行います。
④梱包
デスクマットに合わせたクラフト紙と箱を使い梱包します。

デスクマットカット

CAD画面

カッティングマシン

デスクマット梱包

⁽¹⁾Computer Aided Design の頭文字をとったもので、コンピュータ上で図面の作成を行うためのツールです。
 ⁽²⁾NC加工とは数値制御による自動加工のことです。刃先の動作を座標値によって定義し、その情報をもとに加工を行います。

製作の工夫

プラスチックは温度や時間経過に伴い収縮や変形が起きるため、ニックスでは製作時にデスクマットの素材や特性に基づき様々な工夫をしています。

成形後のプラスチックの結晶化の進行や水分の揮発により、寸法形状に変化があらわれるのが収縮のしくみです。
気温の変化による収縮の対策として、大きめにカットして少し時間をおいてから加工を行ったり、冬の場合は温室で生地を温めて収縮を促進させ安定化を図っています。⁽³⁾
お客様のもとで使用される環境と同じ室温で製造を行うことで、ご依頼頂いた寸法と差異が生じるのを防いでいます。

また、塩ビ素材のデスクマットは柔らかい特性を持っており癖がつきやすくなっています。
そのため、変形の対策として加工前日までに生地を広げてロール状の癖をとっており、加工後には早く梱包を済ませてしまうと巻き癖がつきやすくなるため、なるべく納期に合わせて梱包を行っています。

⁽³⁾熱をかけて収縮の動きを促進させる処理を「エイジング」といいます。

ありがとうございました!

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次回もお楽しみに!

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