プラスチックの起源
教えて!ニックスのコーナーです。
今回はプラスチックの歴史について説明しますね。
プラスチックの歴史
まず最初にプラスチックの発明から私たちの生活で使われるようになるまでの経緯を説明いたします。
1835年にフランスの化学者のルニョーにより塩化ビニルとポリ塩化ビニル粉末が発見されたことがプラスチックの始まりと言われています。
また1870年代のアメリカで高級素材の象牙(ぞうげ)で作られていたビリヤードボールの代替品としてセルロイドが開発されプラスチックの商業化が始まりました。
1907年には「プラスチックの父」とよばれるアメリカのベークランドが初の合成高分子プラスチックを発明しました。その後、塩化ビニルやポリスチレン、ナイロンといったさまざまなプラスチックが開発されていきます。
第二次世界大戦の勃発をきっかけに金属類(銅・アルミ・鉄)が貴重なものになったため、一般家庭でプラスチックの需要が高まりました。以降も価格が安く、利便性に優れたプラスチックは日用品にも使われるようになり、大量生産されていきました。
プラスチックの語源
「プラスチック」とは、もともと物の性質を表す言葉であることをご存じでしょうか。
プラスチックは「plasticity(可塑性)」という英語や「plastikos(可塑性のある)」というギリシャ語が語源と言われています。また、プラスチックという名称は1920年頃から使われはじめました。
一般的に「主にナフサに由来する合成樹脂などの高分子物質を主原料とした可塑性の物質」とプラスチックは定義されています。
黎明期のニックス
東京国際見本市 出展(1956年)
1950年代の設立当初のニックス(当時は日本プラスチック貿易)では海外からの輸入原料の取り扱いに加え、傘やレインコート・玩具といったビニール製品を多く取り扱っていました。