フィルム包装の種類|教えて!ニックス 第32回

2025年5月8日

フィルム包装にはどんな種類があるの?

こんにちは。教えて!ニックスのコーナーです。
日常生活において私たちはフィルムを使用した様々な包装を目にしていますが、それら各包装にはその形状に合わせて名称がついています。
今回は私たちの身の回りの製品に使われている代表的なフィルム包装の名称や形状、用途についていくつかご紹介したいと思います。

代表的な袋の種類と用途

1.二方袋

二方袋はフィルムを半分に折り、両側を熱溶着して貼り合わせた形です。
比較的小さなサイズが多く、簡易包装に適しています。

用途例:ティーパック、調味料

二方袋
2.三方袋

2枚のフィルムの左右と底面の三辺を貼り合わせた袋のことを三方袋といい、食品包装を中心に幅広い分野で使用されています。
また、三方が閉じているため気密性が高く、レトルト食品などの長期保存用の包材としてもよく選ばれます。
その他、上部にチャックを付けたチャック付三方袋等もあり、飴などの複数回開閉する製品に使用されています。

用途例:コーヒースティック レトルトカレー
チャック付き…サプリ、シートマスク

三方袋
3.合掌袋

合掌袋は1枚のフィルムを背中合わせで貼り合わせて筒状にし、商品を入れた後に上下を閉じる袋です。枕の形に似ていることから、ピロー包装とも呼ばれます。
中サイズから比較的大きなサイズの内容物に用いられており、背中の貼り合わせ部分(背張り)をつまんで開封することができるのが特徴です。

用途例:スナック菓子、お茶

合掌袋
4.ガゼット袋

ガゼット袋は左右や底面に折り込みのマチ(プリーツ)がついた袋を指します。
立体的な形状をしているため内容量を増やすことができ、箱に入った商品など厚みがあるものや形状が複雑な商品の包装として活用されています。

用途例:洋菓子、食パン

ガゼット袋
5.スタンド袋

袋の底面にマチをつけ、商品を入れることにより底部が広がって自立するタイプの袋をスタンド袋と呼び、重い液体類のパッケージによく利用されています。
袋が自立するため、商品の陳列のしやすさや視認性の高さが特徴です。
また、チャック付きのスタンド袋もあり内容物の重量に関わらず様々な製品に使われています。

用途例:詰め替え用シャンプー、鍋つゆ チャック付き…お茶・グミ

スタンド袋

今回は身の回りの製品に使用されている代表的なフィルム包装についてご紹介しました。
フィルム包装は、構成に他の素材を加えて複数のフィルムを積層したラミネートフィルムにすることで、内容物の性質や目的に応じて耐熱性や耐湿性、バリア性、シール性などの性質を高めることも可能です。

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