日本の廃プラスチック|教えて!ニックス 第33回

2025年6月8日

プラスチックに関する動向について教えてください!

こんにちは。教えて!ニックスのコーナーです。
今回は日常生活などから排出される、不要になったプラスチック「廃プラスチック」の日本における近年の動向についてご紹介します。

廃プラスチック

廃プラスチックとはプラスチックを主成分とする廃棄物のことです。
主に私たちの日常生活の中で廃棄されるペットボトルやビニール袋、フィルム包装、事業者がプラスチック製品を製造する過程で発生する合成樹脂くず、建材のプラスチック廃材などがあります。

ペットボトルの資源回収

廃プラスチックの輸出

財務省の貿易統計によると記録の残る1988年には既に廃プラスチックの輸出が約4.5万トンとなっています。
その後2000年代に入り急激に輸出量が増え2013年には168万トンに達しました。
この背景には日本国内のリサイクルにかかる人件費や処理能力の問題があり、より人件費が安く、処理能力が高い海外へ向けた輸出の増加となりました。
また、プラスチックを作るよりも廃プラスチックをリサイクルして新しいプラスチックを作る方が容易なため、中国では経済成長に伴い世界各国から廃プラスチックを輸入しており日本からの廃プラスチックを多く受け入れていました。

プラスチックくずの輸出量推移
■2024年の輸出量は68万トンでした

各国の廃プラスチック輸入規制

廃プラスチックの主な輸出先だった中国ですが、2017年に廃プラスチックの輸入を禁止しており、タイ・ベトナム・マレーシア・インドにおいても輸入の禁止や輸入規制の強化を行っています。
主な理由としては、生活ごみの混入など粗悪な廃プラが輸入されている点や汚染物質や危険物質の混入による環境汚染の深刻化があります。

ゴミ

日本の現状

日本では廃プラスチックの処理方法として、リサイクルや焼却、埋め立てなどを行っており、特に近年では資源の有効活用のため、ごみの分別や回収方法の変更などによりリサイクル率が向上しています。

リサイクル率推移

国内におけるリサイクルやプラスチック回収が必要になってきます

■関連記事はこちら:プラスチックごみの回収と最終処理|教えて!ニックス 第25回

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