ナフサとは
教えて!ニックスのコーナーです。
今回はナフサについて説明しますね。
プラスチックが石油製品であることは皆さんご存じかと思います。この石油(原油)を加熱分解すると、軽い方から順にガス・ナフサ・灯油・軽油・重油やアスファルトとなります。
ナフサは透明な液体であり、プラスチックの原料として用いられる他、精製してガソリンとして使用されています。
原油価格との関係
プラスチックの価格
皆さんは新聞やニュースなどで「原油価格」や「1バレル〇〇ドル」といった言葉を目にしたり聞いたことがあるのではないでしょうか。
上記でも触れましたがナフサは原油からできており、当然ナフサの価格はこの原油価格に概ね連動します。
例えば私たちの生活に身近なガソリン価格について、原油価格の影響を受けて値上げとなる事を皆さんは経験されているかと思います。
これと同じことがナフサを原料とするプラスチック製品にも言えます。
ナフサフォーミュラ
国内合成樹脂価格は国産ナフサ価格の変動により決定され、「ナフサフォーミュラ」と「都度決め」という2種類の方式が採用されています。
ここではナフサフォーミュラについて説明していきます。
ナフサフォーミュラでは1年間を4期(クォーター)に分け、樹脂価格の改定が行われます。
具体的な価格改定のタイミングとしては2月・5月・8月・11月です。
例えば5月1日から適用される樹脂価格は1-3月の国産ナフサ価格(財務省公表の貿易統計)の平均から算出決定するのですが、統計は翌月末に公表(3月の貿易統計は4月末に公表)されるため、価格改定としては5月1日から適用となります。
※ナフサフォーミュラはオレフィン系樹脂(PP、PEなど)のみに適用されています。
「都度決め」→市況決め、ジャン決めとも言います。