熱硬化性樹脂について|教えて!ニックス 第43回

2026年4月8日

熱硬化性樹脂ってどんなところに使われているの?

皆さんこんにちは。教えて!ニックスのコーナーです。
今回は私たちの身の回りにある熱硬化性樹脂についてご紹介いたします。是非ご覧ください。

プラスチックの分類|教えて!ニックス 第5回もご覧ください

目次
・熱硬化性樹脂
・主な種類と用途
・成形方法

熱硬化性樹脂

熱硬化性樹脂とは熱を加えると固まる性質を持つプラスチックです。
加熱した時に化学変化によって分子同士が強く結びつくため、一度固まると再度熱を加えても溶けることはなく、元の状態には戻らないという特徴から茹で卵やビスケットに例えられることが多いです。
このような特徴から電気器具や飛行機部品などの難燃性や耐熱性を要求される個所に使用されています。

主な種類と用途

樹脂
用途例
イメージ
フェノール車両のブレーキ、エンジン回りの部品
エポキシ配電盤やコンセントの絶縁部品、
電気スイッチ、碍子
メラミン食器、家具
ユリア各種電気製品の部品、衣類用のボタン、
合板等の接着剤
 
シリコーンシーリング材、チューブ、カテーテル、
コーティング
 
ポリウレタンマットレスやソファーのクッション材、
スポンジ、断熱材、衣料品、靴底、塗料
 
ポリイミドスマートフォンやノートPCのフレキシブル基盤、半導体の絶縁保護膜、絶縁テープ

成形方法

熱硬化性樹脂の主な成型方法は圧縮成形やトランスファー成形となります。
樹脂の特性上、硬化する際にガスが発生する為、成形の際はガスを逃がす様々な工夫が必要となります。

圧縮成形においては金型にガスを逃がす隙間を設けています。
その為、金型から成形品を取り出した際、金型の隙間部分に樹脂が流れ込み、バリが形成される為、バリを取り除く加工が必要となります。

バリ|用語集

今回は、熱硬化性樹脂の特徴や用途についてご紹介しました。
熱硬化性樹脂は便利で高性能な一方、一度硬化すると再び溶かして成形することができないため、熱可塑性樹脂のようなリサイクルが難しい材料でもあります。
現在、処分方法として最も多く採用されているのは焼却(サーマルリサイクルや単純焼却)となります。
ただ、難燃性や耐熱性の高さから粉砕後に埋め立て処分されることも多く、廃棄やリサイクルの面では課題が残されています。

今後もモノづくりに関する様々な言葉や仕組みについての紹介を予定しておりますので、ご覧いただけましたら幸いです。

ありがとうございました!

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次回もお楽しみに!

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